東京・横浜マザーズ通信

妊娠・出産・育児のお役立ち情報を発信するブログ

あなたはどうする?マタニティマークつける・つけない問題

f:id:atelier-shonagon:20180415232922p:plain

こんにちは。松納言(しょうなごん)です。

 

妊婦のみなさん、マタニティマークを使っていますか?マタニティマークとは、「私は妊娠しています」ということを周囲に示すサインです。厚生労働省が作成し、2006年から運用がスタートしました。

 

妊婦と胎児の安全を確保し、周囲から配慮してもらう目的で作成されたマタニティマーク。しかし「マタニティマーク」と検索すると、マタニティマーク 不快」「マタニティマーク 危険」といった心穏やかではないワードが出てきます。そこで今回はマタニティマークの役割を紹介すると共に、マタニティマークが抱える問題について考察していきたいと思います。

 

f:id:atelier-shonagon:20180415221354p:plain

マタニティマークの役割は?

マタニティマーク は妊産婦にやさしい環境づくりを推進する目的で作られました。とくに体調を崩しやすい妊娠初期は、外見からは妊娠していることがわかりません。そこで役立つのがマタニティマークです。マタニティマークをつけることで、周囲の人に妊産婦であることを示すことができます。ちなみに厚生労働省では、マタニティマークについて次のように紹介しています。

 

妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。

さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。

 

ここで問題となるのが、「配慮」というワードです。「好きで妊娠した人に何で配慮しなきゃいけないの?」という意見が飛び出してくるのです。確かにそうなんです。妊娠は病気ではないですし、配慮はあくまで善意です。「マタニティマークをつけているんだから、譲ってもらって当然」という考え方をしていると、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。謙虚な姿勢と感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

東京でマタニティマークをつけた感想

「東京ってやさしい人が多いんだな」と思いました。バスと電車を乗り継いでの通勤中、何度も席を譲ってもらいました。中学生の女の子、サラリーマンの男性、ときには80歳近い方までもが、席を譲ってくれようとしました。性別や年齢を問わず、いろいろな人に「配慮」してもらいました。実感としては、「配慮してくれる人:3割」「マタニティマークに気付かない、興味がない、そもそも知らない人:6割」「良い印象がない人:1割」でしょうか。冷たい視線を感じたことも何度かありましたが、とくに怖い思いはしませんでした。結果論かもしれませんが、私はマタニティマークをつけていてよかったと思っています。

マタニティマークって必要ないの?

マタニティマークは必要ない」という意見もありますが、私はそうは思いません。自分が妊娠と出産を経験したこともあり、できるだけ妊婦さんには席を譲りたいです。けれども、「あの人は妊婦さん?それともただのおデブさん?」と悩むことってありませんか?そんなときマタニティマークをつけていてくれると、自信を持って声をかけることができますよね。

 

これに関しては、忘れもしない経験があります。私がまだピチピチの大学生だった頃、優先席に座っていた初老の男性から「どうぞ」と声をかけられたことがあります。その男性は私を妊婦だと勘違いして、配慮してくださったのです。その善意を汲み取って席に座りましたが、本当にいたたまれない気持ちになりました。それもあって、マタニティマークをつけていない女性にはなかなか席が譲れません。できれば妊婦のみなさんにはマタニティマークをつけてもらいたいです。

マタニティマーク新デザイン案

ダウンタウンの松本さんは、「マタニティマークのデザインが幸せすぎるのが問題だ」 といっていましたが、それは確かにその通りだと思いました。ほんわかとしたかわいいデザインは、心に余裕がないときにみると、少しモヤモヤするかもしれません。

 

f:id:atelier-shonagon:20180415233016p:plain

これくらい無機質なマタニティマークだと、「幸せオーラ」を感じる人は少ないと思います。ただ妊産婦を示すマークとしては、わかりづらくなりますよね。マタニティマークという新しい試みをするにあたっては、「わかりやすさ」も重要なポイントとなったはずです。そういう意味では、既存のマタニティマークは考え抜かれたデザインのように感じます。

 

まとめ

マタニティマークが導入されてから10年以上が経ちました。いろいろな問題はあるものの、「妊産婦を助けたい」という想いからスタートした制度です。社会的な認知度も上がってきている中で、つけない人が増えていくのは少し寂しい気がします。妊産婦側も感謝の気持ちを忘れず、上手にマタニティマークを活用することで、お互いに気持ちよく過ごせる世の中になればいいなと思いました。