東京・横浜マザーズ通信

妊娠・出産・育児のお役立ち情報を発信するブログ

【小規模保育室卒園児の親が語る】二年間通わせてわかった小規模保育の2つのメリットと1つのデメリット

 

f:id:atelier-shonagon:20190328011354j:plain

こんにちは。松納言(しょうなごん)です。

 

小規模保育室・家庭的保育室・認定こども園などが相次いで設立され、保育の形は多様化しています。待機児童問題を解消するためには、必要な取り組みですが、これらの『新しい保育施設』に預けることに不安を感じるお母さん、お父さんも多いのではないでしょうか。

 

私もその一人でした。知識としての情報はあるのですが、実際はどうなのか、という実体験の情報がまだまだ足りないと思っています。そこで今回は、実際に小規模保育室に通わせたからこそわかった、メリットとデメリットを紹介していきます。

 

ちなみに私が小規模保育室に入った理由は、こちらをご覧ください。

https://shonagon.hatenablog.com/entry/2018/05/11/145409

 

メリット① 少人数ならではの手厚い保育

長男が通っていた小規模保育室は、0歳~2歳の児童が10人。それに対して、先生6人、調理士2人という、非常に贅沢な環境でした。ほぼ1対1で育児してもらえるのです。お休みの子が多い日などは、先生2人に息子1人で公園に遊びに連れて行ってもらったこともあります。

 

担任制ではありましたが、目の届く範囲にすべての子どもがいるため、いろいろな先生に目をかけてもらいました。個人的に嬉しかったのは、写真の多さです。必ず一人一人の姿を撮影してくれたので、保育室での息子の様子が手に取るようにわかりました。しかも、写真撮影の頻度が高いのか、二年間で千枚近い写真を受け取りました笑。

 

メリット② 外遊びの多さと工夫を凝らした外出先

ほとんどの小規模保育室には園庭がありません。『園庭がないのは可哀想』『狭いとストレスが溜まるんじゃない?』確かにそうかもしれません。けれども、それは先生方も十分にわかっています。

 

だからこそ、雨の日以外は、必ず外出していました。しかも、10人しかいない小規模保育室は、機動性抜群です。公園はもちろん、いろいろな経験をさせてもらいました。

 

近くの公立保育園の泥遊びに混ぜてもらったり、警察署や消防署を見学し、パトカーや消防車に乗せてもらったこともあります。車好きの息子は、それがきっかけか、『将来は警察官になるの』と言い出しました。小規模保育室だからって、狭い部屋で遊んでいるだけではありません。他の保育園と同様、もしかすると、それ以上に貴重が経験ができるのです。

 

おもしろかったのは、地域の浄水場の見学に行ったことです。当時1歳だった息子は、会議室のふかふかの椅子に座りながら、プロジェクターで浄水場の仕組みの説明を受けていました。内容など分かるはずもないのに、真剣そうな表情で話を聞く姿は、とても可愛らしかったです。(浄水場見学も先生方が大量に写真を撮ってくれました)

 

浄水場見学の写真を見て、先生たちも試行錯誤で、いろいろ考えてくれているんだなと実感できました。保育施設の広さも、もちろん大切ですが、安心して預けられる保育士さんが働いていることが、何より重要だと私は思っています。

 

デメリット① 3歳からの再保活と転園

小規模保育室自体には、何の不満もありません。入所が決まった当初は、すぐにでも転園届を出そうかと思っていましたが、いつしか『この保育室を卒園させてあげたい!』に気持ちがシフトチェンジしていました。ちなみに私だけでなく、半数以上の保護者が転園届を出さなかったり、取り下げたりしています。

 

ただ、小規模保育室は2歳までしか預かることができないため、3歳児で必ず転園する必要があります。慣れ親しんだ保育室を代わることは、子どもにとってもストレスです。しかも、希望した園に入れるとは限りません。

 

小規模保育室の数は、年々増加しており、3歳児の入所倍率もあがっています。私は二次募集で何とか滑り込めましたが、希望の保育園に入ることはできませんでした。周りの様子からいって、半数近い卒園児が、不人気園や優先順位の低い園に決まっています。小規模保育室の卒園児は大幅に加点される場合が多いですが、それでも3歳児入園は狭き門だと思ってください。

 

まとめ

 

『3歳の壁』というデメリットはあるものの、それを差し引いても小規模保育室に入所できて、本当によかったと思っています。息子が通った保育室は、間違いなく『あたり』でした。先生にも、お友達にも恵まれました。

 

ただし、一概に小規模保育室といっても、それぞれの施設に特徴があります。必ず保育室見学をし、自分の目で施設の確認をしてください。見学の際は、先生方とのやりとりはもちろん、保育室の清潔さや掲示物の丁寧さなどをチェックしてみるのも、おすすめです。