「給料が多く労働時間が少ない」会社TOP3で働くワーママの本音
こんにちは。松納言(しょうなごん)です。
東洋経済新報社が出版する『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』では、2018年版から、各企業の残業を含む総労働時間を集計しています。
「給料が多く労働時間が少ない会社」つまり、コスパの優れた企業トップ100社が掲載されましたが、私はこのTOP3にランクインした会社で働くワーママです。
今回は、実際に働いてみて感じることをワーママの目線で紹介していきたいと思います。
ランキングの信ぴょう性は?
東洋経済オンラインで紹介された記事に対して、以下のようなコメントが寄せられていました。
NO NAMEda0380760589オモテに出てくる数字が全てではありませんよ?
労働時間なんていくらでも改竄されてますよ。
記者さんの所属されている会社もそうでしょう?194172018/5/31 11:49 NO NAME138d08d0cea3とはいえ、家で仕事してたりするんだよね13082018/5/31 13:17 NO NAME5b037de7d0c6年収より労働時間が少ない方が健康には重要だと思いました。
労働時間が少なくて年収が高い企業にはこれからの日本の働き方や生産性の向上でさらにリーダーシップをとってほしいです。9792018/5/31 12:03 NO NAME95216f6b4a2b俺の働いてる会社が上位に入ってるけど、ありえへんくてビックリしてるわ7212018/5/31 15:16
会社が公式に発表するデータと社内の実情は必ずしもイコールではないため、信ぴょう性を疑う声があるのはもっともです。しかし、私自身が働く環境と今回の調査結果は、それほど差異がないように感じました。
労働時間を減らすための具体的な取り組み
私が働く会社では、労働時間を減らすための取り組みが大きく3つあります。
- NO残業デーの徹底
- サービス残業の廃止
- 在宅勤務の推進
まずNO残業デーは、週に2日設定されています。この日に残業した人数は、部門ごとに社内のイントラで公開され、管理者の責任が問われるのです。よって、全社的に「早く帰ろう」という雰囲気となります。
またサービス残業も、ほぼできないようなシステムが構築されています。PCのログを収集することで、正確な労働時間を把握する仕組みです。つまりPCを家に持ち帰り時間外に作業をすると、そのログが記録され、労働時間としてカウントされるのです。これにより、社内でのサービス残業はもちろん、社外でのサービス残業の廃止を目指しています。
最後は在宅勤務の推進です。事前に申請をすれば、テレワークでの勤務が認められるようになりました。働き方改革の一環として取り入れられた在宅勤務は、ワーママ・ワーパパにとって非常にうれしい制度です。
ワーママとしてのハンディキャップ
職場環境や労働時間については、概ね納得のいく調査結果でしたが、平均年収には驚かされました。
私は育児短時間勤務を利用して、10時~16時半の労働です。フルタイムで働く人より、2時間少ない勤務時間となっているため、その分年収はダウンします。しかし、フルタイム労働者との年収差が、思った以上に大きいものでした。
それは短時間勤務を選択すると、業務評価が最低ランクになることが影響していると思われます。明確な規定はありませんが、短時間勤務者は最低ランクの評価とすることが、会社での暗黙のルールとなっています。
どれだけ成果を出しても、評価が上がらないといことは、ワーママとして大きなハンディキャップです。
会社に求めたいこと
給料が多く労働時間が少ない会社としての価値をより高めるためには、短時間労働者の評価方法を見直してほしいと感じます。
「労働時間は短いけれど、フルタイムと同等の評価をしてほしい」といっているのではありません。会社の利益となる成果をあげた場合は、正当に評価する仕組みはあってもいいのではないか、と思うのです。
効率のよい働き方を実現するためにも、ただ残業時間を減らすのではなく、多様な働き方を評価していくべきではないでしょうか。
これからの働き方
外資企業やITベンチャーでは、ユニークな働き方を取り入れている会社も珍しくありません。ただ国内の大手企業は、まだまだ改革に及び腰なところもあります。
副業が解禁されるなど、法整備が進む中で、一人一人のライフスタイルに合わせた多様な働き方を模索していく必要があるでしょう。
個人的なことをいえば、私の理想の働き方は、短時間労働かつ週休3日です。子どもが大きくなるまでは、年収が下がっても、育児を優先したいです。現状は実現することは難しいですが、いつかこういった多様な働き方ができる会社が増えればいいなと思います。